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シェル入門 #2: 環境整備 (Mac)

 いきなりMacユーザ専用の項目ですみません。

 主な内容は、iTerm2の導入と設定です。長いですが、頑張ってください。

 iTerm2は動作が遅いため、慣れたら他のターミナルに移ることをオススメします。tmuxなどの terminal multiplexer の使用も検討してみてください。

システム環境設定

 左上のリンゴマークから開けます。詳しく見ておくと便利になります。

トラックパッド

 システム環境設定 > トラックパッド > ポイントとクリック > 軌跡の速さを調整します。mobaは最速にしています。

キーボード

 システム環境設定 > キーボードに移動します。

リピート速度

 > キーボードから、リピート速度と、リピート開始までのディレイを設定できます。特にカーソル移動を速くすると、効率的です。

Launchpadのショートカット(必要なら)

 Launchpadは、アプリのランチャです。> ショートカット > LaunchpadとDock > LaunchPadを表示から、Command+Eなどに設定します。

 Spotlightを好む場合は不要です。

Finderの設定

 Finderとは、ファイル・ディレクトリのエクスプローラです(Mac)。

Finder上でファイルの拡張子を表示

 Finderにフォーカスがある状態で、Command+,で環境設定を開きます。環境設定 > 詳細 > 全てのファイル名拡張子を表示にチェックを入れます。

 Command+fによる検索の挙動を、環境設定 > 詳細 > 検索実行時: 現在のフォルダ内を検索 としても良いかもしれません。

Finderウィンドウの上部にフルパスを表示

 ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。不要な人は飛ばしてください。

$ defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool true; killall Finder
$ # trueをfalseにして実行すれば、非表示にできます。

ちなみに、Mac起動時の音を消すには、以下のコマンドを走らせます:

$ # 実行にはパスワードを求められます
$ sudo nvram SystemAudioVolume=%80
$ # 起動音をONにするには: sudo nvram-d SystemAudioVolume

Finder下部にパスバーを表示

 Finderのメニューバー(Finderにフォーカスがある状態で、リンゴマークの右)から、表示 > パスバーを表示とできます。

Finderで隠しファイルを表示

 Command+Shift+. で表示/非表示を切り替えます。マメ知識として。

シェルの設定

プロンプト文字を変更(例)

 #3でもやるので、後回しにしても構いません。ターミナルを開きます。

moba:~ moba_lake$ # これは見づらい
moba:~ moba_lake$ # ので、プロンプトを表す"環境変数"を変更すると、
moba:~ moba_lake$ PS1='\w $ ' # (PS1: primary Prompt String)
~ $ # スッキリします。(`~/Desktop $ `のような表示になるはず)

 毎回コマンドを打つのは手間なので、自動化するなら、

$ # 環境設定ファイルに追記する(直接ファイルを開いて編集してもいい)
$ echo "export PS1='\w $' " >> ~/.bash_profile
$ # 変更した内容をこの場(シェル)で反映
$ source ~/.bash_profile

プロンプト文字を着色

 プロンプト文字を着色すると、コマンドと区別ができて見やすくなります。

 ANSIカラーコードで着色できます。この記事を参考に、僕はexport PS1='\[\e[0;32m\]\w \[\e[0m\]$ 'として、パスの部分を苔色にしています。

 ここで書式を間違えると、表示が崩れる場合があります。

コマンドのインストール

 先にHomebrewというパッケージマネジャを入れてから実行します。

$ # treeコマンドを入れる
$ brew install tldr  # 便利な非公式マニュアル
$ brew install tree  # ファイルのツリー表示
$ brew install trash # ファイルをゴミ箱へ送る

iTerm2の導入

 iTerm2は、標準のターミナルの上位互換と思ってよいでしょう。(ただしパフォーマンスを 除く)。以下のように優れています。

  • カラーテーマの変更
  • pane(画面)分割(cmd+(shift)+d)
    • 特定のpaneを最大化して表示
  • ウィンドウとpaneの配列を記憶

 標準のターミナルで画面分割をする場合は、tmuxGNU screenを導入します。

ダウンロード

 iTerm2をダウンロードページから落とします。解凍した.appファイルを/Application(Finder上でCmd+Shift+Aを押して移動可能)に移せば、インストール完了です。

 とりあえず、iTerm2を起動し、Dockに留めます。

FinderからiTerm2を開くショートカット

 システム環境設定 > キーボード > ショートカット > サービス > New iTerm2 Tab Here。mobaはCommand+Shift+Vを設定しています。お好みで。

ディレクトリ位置の設定

 やはりCommand+,でアプリの設定を開きます。Settings > Profiles > Working Directory > Advanced Configuration を開きます。

 初期ディレクト~/Desktopにして、タブ分割時/新規タブ時にディレクトリ位置を引き継ぐ設定は以下です:

  • Working Directory for ..
    • New Window: Directory: Users/user_name/Desktop
    • New Tabs: Reuse previous sessions's directory
    • New Split Panes: Reuse previous sessions's directory

iTerm2の環境設定

 Command+,でPreferencesを開きます。色々チェックを入れたり外してみると良いでしょう。

  • Appearance >
    • Tabs >
      • Show tab bar even when there is only one tab: に僕はチェックを入れています。
    • Dimming >
      • Dim inactive split panes: どれがアクティブか分かりやすくなります。
      • Dim background windows: やはりチェックを入れました。お好みで。
    • Window >
      • Show proxy icon in window title bar: お好みで。
  • Profiles >
    • Keys > Load preset: Natural Key Editing で、opt+左右やdeleteが有効になります。
    • Text > Font: Menloあたりに設定します。日本語フォントは自動的にヒラギノに。
    • Colors >
      • 右下のColor Presets.. に注目。次の項で設定します。

カラースキーム(カラーテーマ)の変更

 テーマをダウンロードし、iTerm2に参照させます。検索するなどして、iTerm2のテーマを見つけてください。僕はSmyckにしました。

 テーマをダウンロードしたら、どこかに安置します。先ほどのColor Presets > Importで、.itermcolorsで終わるファイルを選択します。再びColor Presetsを開くと、選択肢が増えているため、Smyckを選びます。

その他おすすめのアプリなど

Mac三種の神器

 勝手に呼んでいるだけですが、Macの操作感を遥かに良くするアプリたちです。

Manico

 アプリのランチャです。karabiner-elementsにより、Capslockをハイパーキーにしておくとさらに便利になります。

yabai & skhd (Tiling WM; window manager)

 設定には根気が入ります。が、得られる成果は最高です。まるでOSが変わったかのように。

 なお設定ファイルは、シンボリックリンクに差し替え、実体は~/dotfiles/あたりに入れておくのがオススメです。

Karabiner-elements

 主にキーのリマップに使います。シェルコマンドの起動には、skhdを使用した方が設定が楽だと思います。

構築完了!

 いや〜、長い^^; お疲れ様でした。